完敗です。

中学受験に挑戦することを決めた稜央、
塾に通い始めて１年が経ち、
大変な割には嫌がることも少なく、よく通っていると思います。
すぐに答えを出すのはよくないけれど、親としてついつい、
成績が思うように上がらないのにいらついてしまうのです。

もうちょっと勉強してもらうため、
成績が上がるまで好きなこと１つ禁止にしてみようということで、
ゲームセンターにある、一番はまっているゲームを
２月から断つことにしたのでした。
成績上がったら再開するのを約束に。

真面目に断ゲームして１か月ちょっと経った昨日、
稜央はいつものようにテニスのレッスンに行きました。
最寄りの駅ビルにはゲーセンがあり、寄ったことはあるけど
２月からは一切行かなかったので、なかなかエライぞと思ってました。

なのに昨日は寄ってしまいました。証拠がありました。
「何で寄ったの！？」
「ちょっとだけやりたかったから。１回だけだよ」

「成績上がったんだっけ？？」
「いや、、、、、、。」

「１回やっちゃったらもうアウトね。５回も１０回も同じだから。
成績上がったらやってもいいよと話したのに。
成績上がってないのにやるなんて、我慢する意味が無くなった！」

そう言い始めたのをきっかけに珍しく私に火がついちゃいました。

「みんな一つの目標のために好きなことを我慢して
頑張っているのに、あなたは何も我慢してない。
じゃあゲームやらせてあげるから勉強するかと言えばしない。
どっちみち好きなことだけやって、嫌なことだけ避けて通るのよね！」

そんな感じで機関銃のように言いまくり。

そして受験をやめるやめないの話になり、
昨晩は「やめる」という結論に。

「やめちゃえやめちゃえ、テキストも捨てちゃえ！
明日の塾にも行くな！ゲーム好きなだけやっていいから。
もう勉強しないでいいんだからさっさと寝なさい！」
と私の勢いは止まらない。

「わかった。やめる。受験を甘く見ていた。テキスト捨てる・・・。」
と言って稜央は自分の部屋に行きました。

１時間後。
そっと子供部屋に行くと、稜央はすでに爆睡。
本棚にあったはずのテキストが、部屋の隅に山積み。

本当に受験やめる気なんだな。。。

でもこの時の私はすでに
「失敗してもいいから頑張らせてみよう」と思い直していたので
テキストを静かにもう一度本棚に戻したのでした。

明日稜央はこれ見て何て言うかな。
「何でテキスト戻したんだよっ！！？」って怒られるかしら。
つっけんどんな態度取られちゃうかしら。。。

翌朝（今朝）、昨晩は怒りすぎたな、言い過ぎたなと
とても反省した私は、稜央を起こしついでに部屋に行き、
稜央が半分起きたころに謝りました。

「稜央、昨日は怒り過ぎてごめんね。ゲームの件は許すから。
塾、続ける？？」と恐る恐る聞くと

稜央は目をこすりながら何も迷わず「うん」とうなずきました。

そのあと、テキストの件はいつ言われるかと思っていたけど
稜央は全く言ってこず、もしかして忘れてるの？？？

でもこういうとこが稜央のいいところなんだよね。。。

昨日あったことを忘れてしまってるかのように、
いつも通りのテンションで、稜央は学校へ行きました。

今回は稜央に完全に負けたと思ったのでした。
いい歳した母親だけど、まだまだダメだなあ～～(^^)